最後の巨大市場、アフリカ

2050年にかけて世界の人口構成は大きく変わります。東アジアや欧州で人口が減少する中、アフリカの人口は、2020年の13億4,400万人から24億6,500万人とほぼ倍増します。世界の4人に1人がアフリカ人になるという時代が来ます。
人口増加が続くアフリカは、その成長可能性から最後のフロンティアと呼ばれています。年上の世代と年下の世代が同数になる中央年齢は18.7歳です。日本の48.7歳と比べるとその若さが際立っています。消費意欲が旺盛な若い世代が中心の巨大市場が、アフリカに生まれるとの期待には大きいものがあります。
問題は人口増加に見合う成長を実現できるかどうかです。雇用の受け皿が人口の増加に追いつかなければ、失業がさらなる貧困を生み、それが食糧不足や感染症の温床となる悪循環に歯止めがかかりません。人的資本を生かし、失業者を吸収し、非効率な経済を変える役割を期待されているのがスタートアップです。
アフリカのスタートアップは、先端技術の開発というよりは、巨大市場のニーズをくみ上げて、デジタル技術で社会的課題を解決するところにその特徴があります。農業の生産性を高め、食料危機への処方箋を示すのが目的です。社会課題の解決と収益の両立を狙うテックビジネスが、アフリカでは主流になりつつあります。
スタートアップ支援や技術援助、そしてアフリカの自立を促すような日本独自の協力が求められています。

(2022年7月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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