月曜午前中の心臓負荷

 旭労災病院の研究チームが、全国で働く男女207人を調べています。平均年齢は約51歳で、平日に働く人たちで、夜勤従事者や既往症のある人は含んでいません。月曜と金曜、休日(土曜か日曜)のそれぞれ4回、血圧や脈拍を測定しています。
 ダブルプロダクトとは、収紘期血圧(最大血圧)×心拍数により算出され、心臓への負担度を表わします。そのダブルプロダクトを調べた結果、月曜午前10時の数値が、金曜や休日の同じ時間帯よりも高くなりました。起床時や就寝前の数値は、曜日による大きな違いはありませんでした。月曜午前は他の曜日と比べ、心臓にかかる負荷が高まっていることが分かりました。休み明けの仕事のストレスが原因と考えられます。以前より月曜午前は労働者の心筋梗塞や脳卒中の発症が多いとされていました。

(2017年5月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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