有給休暇

 有給休暇とは、国際労働機関(ILO)が1936年に定めたもので、取得しても賃金が支払われる休暇のことをいいます。日数は1年勤務につき3労働週以上(5日制なら15日以上)とされ、連続で2労働週以上(同10日以上)取得することが定められています。一定期間、勤務した労働者に毎年与えられ、年次有給休暇といいます。日数は1020日です。勤務年数に応じて、おおむね年2日ずつ増え、勤続6年半で最大日数の20日になります。
 厚生労働省の就労条件総合調査によれば、日本企業の遊休消化率は48.7%と世界最低水準です。世界の消化率を比較した米民間調査でも、日本は米欧アジア12カ国・地域で最下位と休暇後進国です。日本は産業界の反発などで、ILO2つの条約を批准していません。このため国際的にみて日数が少なく、夏休みなど連続休暇も短いという特徴があります。年間の平均付与日数はフランス、ドイツの30日、英国の25.1日に対し、日本は18.4日に過ぎません。

(2017年7月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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