未熟児の増加

 出産時のリスクが高い妊婦などを受け入れる総合周産期母子医療センターや新生児集中治療室(NICU)など高度な医療が受けられる施設の整備が進み、これまでは助けられなかった児でも救命できるようになってきています。また高齢妊娠や生殖補助医療の進歩により、1,000g未満で生まれる未熟児も増えてきています。厚生労働省の人口動態統計によると、2015年の出生数は約3千人であり、1980年に比べると約2倍に増えています。
 こうした医療技術の進歩により、日常的に医療の介助が必要な医療的ケア児が増えています。人工呼吸器を装着するなどして退院できる子どもが増えています。自宅で人工呼吸器をつけている子どもは、2015年度で約3千人を超えており、10年前の約12倍に増加しています。こうした医療的ケア児の約9割は、NICUや集中治療室(ICU)への入院経験があります。

(2017年1月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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