東京への一極集中

日本全体で人口減少が続く中、東京の人口は増え続け、今年5月、初めて1,400万人を突破しました。東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の人口は、3,600万人を超え、日本の人口の28.8%が集中しています。パリは18.2%、ロンドンは13.4%の都市圏と比べても突出しています。その過密によるリスクは、新型コロナウイルスの感染拡大で改めて浮き彫りとなっています。東京で感染が収まらない限り、全国的なリスクは残ったままです。
都内の感染者は6千人を超え、国内の感染確認の3分の1を占めています。首都直下地震で道路や通信網が寸断されれば、首都機能が麻痺しかねず、政府は東京一極集中の是正を掲げています。しかし、東京都の人口も2025年以降は減少に転じ、高齢化も加速します。2035年には4人に1人が65歳以上となる見込みです。東京は、現在高齢化と子育てなど人口増への対応を迫られ続けています。

(2020年7月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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