森のようちえん

 森のようちえんとは、自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称です。もともと1954年、デンマーク発祥とされ、ドイツでは支援制度も充実し普及しています。フィールドは森、海、川、野山、畑、都市公園など幅広くなっています。認可幼稚園、保育園、認可外保育施設、育児サークル、自然学校など様々な活動形態があり、園舎や園庭が無くてもよいとされています。子どもの力を信じ、自然の中で子ども自身で考え行動できるような活動です。
 森の中で生命と触れ合う機会が多くなり、生死への畏敬の念が生まれます。地域の自然、文化、人的資源を生かして保育しています。ドイツなどでは待機児童解消策として森のようちえんが広がった側面もあります。東京都や神奈川県など都市部でも増えてきています。ただ、自然保育は資金面や人材面から運営が難しく、継続が課題となります。そのため支援に動き出す自治体も出てきています。

 

(2016年5月23日 日本経済新聞
(吉村 やすのり)

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