止まらぬ人口減

 わが国の人口減は止まりません。20年前の1996年と比較すると秋田が17%、青森が13%、和歌山が12%それぞれ減少するなど、10県で2桁の減少率となっています。人口減は大都市部でも直撃しています。全国20政令指定都市で6市の人口が減少しています。中でも静岡市は政令市で初めて70万人を割っています。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2040年には川崎市を除く全ての政令市で10年比で人口が減少します。
 一方、20年間で人口が増えたのは10都府県あり、東京の15%増をトップに沖縄、神奈川の計3都県が2桁増でした。しかし、2016年は前年比で増加は7都県にとどまり、東京などへの一極集中が進んでいます。その東京も自然増は外国人が主体で、社会増も外国人の入国超過がけん引しています。今後も出生数が減る一方、死亡者数が増える結果、40年後は全国で毎年90万人以上人口が減り続けるとされています。

 

(2017年5月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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