潜在労働力

厚生労働省の推計によれば、女性を中心に、保育・看護・美容分野の潜在労働力は230万人いるとされています。これら業界の就業者は女性比率が高くなっています。2015年の国勢調査では、保育士は97%、看護師は93%、美容師は75%に上っています。潜在労働力でも女性の有資格者が大半を占めるとみられますが、転居や出産などを機に、働きたくても都合に合った働き先を見つけられないケースも多くなっています。



保育や看護、美容分野の不足は深刻です。保育士の9月のパートタイムを含む常用の有効求人倍率は、全体の1.48倍を大きく上回る2.79倍にも達しています。4年前から1.35ポイント上昇しています。資格を持ちながら保育士として働いていない潜在保育士は、厚生労働省の推計で約76万人です。潜在保育士の6割が就労を希望しています。眠っている働き手の掘り起こしは、深刻化する人手不足解消の切り札になります。

(2018年11月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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