熱中症とは

 ヒトは恒温動物であり、体温が3637度ぐらいを保つよう調節しています。暑い時や運動して体温が上がると、皮膚に血液を集めたり汗をかいて熱を下げようとします。人は、1日に食事や飲み水から2.5ℓの水分をとって、尿や便で1.6ℓ、汗や呼吸から0.9ℓの水分を出しています。熱い時に汗をかくと、脱水状態になってしまいます。熱中症とは、体の中の水分や塩分が減って、体に熱がたまってしまう状態をいいます。
 熱中症を起こす要因は、高温と高湿度です。もう一つが風邪の無い時です。暑さに体が慣れていない、梅雨明けのムシムシした日も危険です。家の中や、寝ている間に熱中症になることもあります。高齢者は体の中の体液が少なくなっており、汗をかく汗腺がまだ発達していない子どもも、熱中症にかかりやすくなっています。めまい・立ちくらみ、吐き気や頭痛があったら、涼しいところで休み、経口補水液を取ることが大切です。炎天下を避けて、運動する時は、通気性のいい服を着てこまめに休むことです。

(2017年7月8日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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