熱中症のリスク

全国的に厳しい暑さが続き、熱中症のリスクが高まっています。総務省消防庁のまとめによれば、2018年7月1~29日の全国の熱中症による救急搬送者数は、4万9,931人にも達しています。2008年の集計開始以降、7月としては最も多かった2017年の2万6,702人と比べても、倍近くに増えています。気象庁はこの7月の猛暑を命の危険がある暑さで一つの災害と表現しています。猛暑の原因となった勢力の強いチベット高気圧が日本上空に張り出す現象は、8月も継続しています。西日本を中心に厳しい暑さがなお続くとみられます。
7月中旬以降、各地で観測史上最高を塗り替える記録的な高温となりました。16~22日の1週間の搬送者数は2万2,647人で、1週間としては過去最多でした。1~29日に搬送されたうち119人が死亡しています。搬送者のうち65歳以上が全体の48%を占めていますが、18歳以上65歳未満の成人も36%います。自宅からの搬送は4割で、道路工事現場や工場など仕事場からが1割強でした。

(2018年8月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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