熱中症

熱中症は重症化すれば意識障害にもつながります。まだ暑さに体が慣れていない今の時期は、気温のわりにかかる人が多くなっています。真夏だけでなく、気温が上がり始める季節も注意が必要です。昨年は5月に3,401人、6月には3,481人が救急車で運ばれています。7、8月と比べれば少ないのですが、2,098人だった9月の約1.6倍もいました。東京都内でも同じ傾向で5月は212人、6月は232人が救急搬送され、9月の2倍になっています。
熱中症は、症状の重さで3段階に分かれます。日本救急医学会は、めまいや立ちくらみがする1度、頭痛や倦怠感が出る2度、意識障害もある3度と分類しています。熱中症の応急処置は、FIRSTです。水分補給(Fluid)、体を冷やす(Ice)、涼しい場所で休む(Rest)、15~30分ほど様子を見る(Sign)です。それでも改善しなければ治療(Treatment)が必要として、病院などへの受診が必要になります。屋外でスポーツする人はこまめに休憩を取り、水分補給をすることが大切です。家の中では室温に気を付けて、暑いと感じたら我慢せずにエアコンをつけるべきです。

 

(2018年5月16日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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