特別支援学校

 特別支援学校とは、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱などの子どもなど障害が比較的重い子どもが通う学校です。特別支援学校小、中学部の1学級は6人が上限で、重複障害の場合は3人です。幼稚部から高等部までの在籍者は、2015年に138千人で、2010年で1.36倍になりました。特に知的障害のある子が増え、全体の9割を占めています。比較的障害の軽い子が通う小中学校の特別支援学級の在籍者も、2015年に201千人で、2010年で約2倍になりました。
 特別支援学校の在籍者が近年急増し、教室数が追いついていません。背景には、障害の診断が普及したことがあげられます。障害があると判断されると、支援が得られやすい教育を望む保護者が増え、特別支援教育への理解が深まったとの見方もあります。支援が必要な子に対応できていない小中学校の課題も指摘されています。通常の学級を希望した知的障害児や発達障害児の保護者が、教育委員会や学校から、高学年になると勉強が難しくなるなどとして特別支援教育を提案されるケースがあります。

(2017年4月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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