特別支援学級でのICT活用

 障害のある子どもが学ぶ特別支援学校・学級で、ICT(情報通信技術)の活用が進んでいます。使われるのはヒト型ロボットや3Dプリンターといった最新機器です。子ども達は大変興味を示し、日頃見せない能力を発揮する場面もあります。ヒト型ロボットは、話しかけると耳を傾けたり動いたりするので、子どもが感情移入しやすくなります。視覚障害のある児童のための教材作りに3Dプリンターを活用することは、実際に触ることにより、点字や口頭の説明とは比べものにならないくらい理解が深まります。
 文部科学省はICT活用を後押ししています。特別支援学校の小・中学部で、2020年度から順次実施する学習指導要領においても、障害に応じコンピューターなどの情報機器を有効活用し指導の効果を高めると盛り込んでいます。情報機器を利用することにより、意思を伝えやすくなれば子どもの学習意欲が高まることが期待されます。

(2017年7月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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