猛烈な雨雲の発生

 気象庁の調べによれば、1時間に80㎜以上の猛烈な雨が降った回数が、昨年までの10年間では、1980年代と比べて5割近く増えていることがわかりました。積乱雲が局地的に連続発生して豪雨が続く線状降水帯が原因です。猛烈な雨が降った回数は、地域気象観測システム(アメダス)1000地点あたりで20072016年の10年間では年平均17.9回に達しています。1980年代の12.3回から46%も増えています。
 大雨の増加は、温暖化の影響が考えられます。気象庁によると、気温が上がると、大気中に含有される水蒸気量が増えます。このため、ひとたび雨になると大量の水分が地表に落ちて大雨になりやすくなります。日本の平均気温は、100年で1.19℃のペースで上昇しています。これに伴い、大雨や局地的な豪雨の発生回数も全国的各地で増えることが予測されます。

(2017年8月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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