生涯未婚率の上昇とシニア初婚

 生涯未婚率とは、50歳の時点で一度も結婚していない人の割合を示します。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、国勢調査を基に5年に1回公表しています。2015年は男性23.37%、女性14.06%でした。実に男性は約4人に1人、女性は約7人に1人の割合です。2035年には、男性28.95%、女性19.15%まで上昇すると同研究所は予測しています。
 最近、結婚歴のない50代以上が、伴侶を求め婚活に乗り出すケースが増えています。独身を続けてきた理由は人それぞれであり、中でも目立つのが老親の介護です。親の他界を機に婚活を始めるシニアも増えてきています。これまで中高年から婚活を始めることに、ためらいや気恥ずかしさを感じる人も少なくありませんでした。一度も結婚しなかった人が人生の折り返し地点の50歳を過ぎ、後半生を誰かと寄り添いたいと願うのも不思議ではありません。

(2017年6月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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