男性の育児参加

 経済協力開発機構(OECD)が、2016年に主要26か国の家事や育児などの無償労働時間をまとめたところ、日本の男性は1日あたり62分でした。韓国の45分に次いで短く、最も長いデンマーク(186分)の3分の1でした。男性の協力が少ない分、他の主要国に比べ、家事や育児の負担が女性に偏ることになっています。
 女性が、育児からの職場復帰後、仕事と家庭をうまく両立させるには、育児や家事を夫と分け合うことが不可欠です。夫婦同伴のセミナーなどで、意識を高めてもらおうとする企業も増えています。育児や家事が男性にとって新たに加わった仕事を考えないことが大切です。育児に積極的に参加することで学ぶことも多いはずです。育児や家事を行うことで見えるものがあります。それは必ずや仕事をする上でも役立ちます。育児とは自分育てです。

(2017年3月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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