男性保育士活躍推進プラン

 千葉市は男性保育士活躍推進プランを策定しています。保育士不足が大きな問題となっていますが、保育現場における男性保育士の参画は1割にも達していません。男性が少ない職場でも、女性活躍推進と同じ取り組みをしようとする狙いがあります。男性も積極的に子育てに関わる環境を醸成する意味でも大切です。保育士不足の解消が期待でき、父親と遊ぶように身体を動かすことができるなど利点も多いと思われます。
 しかし、男性保育士に女児の着替えや排せつの世話を任せるのは抵抗があるなどの意見が殺到し、議論を巻き起こしています。男性保育士に抵抗のある保護者にも一定の配慮が必要ですが、父親と接する機会が少ない子が増えるなか、健全な成長につながるとも考えられます。しかし、親の目線以上に大きな要因が給与水準です。厚生労働省の調査によると、男性保育士の収入は月平均約24万円であり、全職種平均の3分の2にとどまっています。保母が保育士になって約20年、性別や国籍などの属性に関わらず多様な人材が活躍できる環境は是非とも必要です。

(2017年2月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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