病児保育

 病児保育とは、保育園や幼稚園などに通う病気の子どもを一時的に預かることをいいます。病児保育は大きく3つに分けられます。一般的なのが、病気の子どもや回復期の子どもを預かる病児・病後児対応型です。自治体が委託し、運営費を補助していることが多く、医療施設や保育園などが実施しています。2つめは、保育中に具合の悪くなった子どもを預かる体調不良児対応型です。さらに看護師らが自宅を訪問する非施設型もあります。
 施設は増加傾向にありますが、定員に達してキャンセル待ちになることも多く、利用しづらいという声もあります。しかし、施設側には、病児保育に特有の悩みがあります。子どもの体調変化や保護者の都合により、予約のキャンセルが多いことです。また、インフルエンザの流行期などには予約が殺到し、定員はすぐに埋まってしまいます。運営に困る要因として、5割の施設が当日利用のキャンセルを挙げています。人件費等採算(赤字)とした施設も4割近くなっています。今後は保育園の嘱託医のもとで病児を預かる仕組みを作るなど、保育と医療の連携をより深める必要があります。

(2017年2月5日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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