病気別にみた入院日数

多くの医療保険は基本的に入院日数に応じて給付金を払います。平均入院日数は、2002年の38日から2017年の29日へ急速に短くなっています。平均日数は、一部の長期入院のために高い数字になっています。全体の半数は8日で退院し、胃がんでも10日にすぎません。入院が長くなりやすいのは脳梗塞です。それでも半数は25日で退院しています。
入院の確率については、40代男性が1年間に脳梗塞で入院する確率は0.1%、50代でも0.2%にすぎません。一方、がんについては、50代男性が今後10年でがんに罹る確率は5.4%です。がんに罹る確率は、40代は女性の方が高いのですが、60代以降になると男性は女性より顕著に高くなります。
病気ごとの治療費を見てみると、2019年度では、全年齢平均で胃がんは平均約95万円、急性心筋梗塞は約178万円、脳梗塞は約160万円です。脳梗塞は年代が上るごとに費用も大きく上昇します。

(2020年12月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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