病気治療と仕事の両立

内閣府の男女共同参画白書によれば、女性が働くうえで、病気治療と仕事の両立は男性以上に課題が多くなっています。調査は有職で通院中の2,500人を対象に、内閣府が2017年12月に実施しています。治療で利用している社内制度を聞くと、利用できる制度がないとの声が女高男低となっています。正規雇用の場合、こう答えた割合は女性では38%で、男性の27%を10ポイント以上上回っています。非正規雇用の女性では、この割合はさらに高まり59%と6割近くに達しています。同じ非正規でも男性は46%です。
非正規雇用の女性は、病気にかかってからの離職の検討においても、離職したが21%で、正規雇用の女性の6%より高くなっています。女性は、働き盛りの時期に子宮頸がんや乳がんなどにかかりやすい傾向があります。病気になっても、早まって離職しなくてすむよう、社内制度も含め相談や支援体制の整備が求められます。

(2018年7月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。