睡眠障害の子ども

 最近、睡眠障害を抱える子どもが目立つようになってきています。朝起きられない、日中眠くて仕方がないといった症状が出る小学校低学年の子どもが増えています。悪化すれば成長や学習の遅れを招きかねません。生活習慣の乱れが主な原因であり、休日でも起床時間を大きく変えないことが予防の一つです。子どもの場合は、ゲームやスマートフォンなどで夜更かししても眠れないことは少なく、就寝時間よりも起床時間が遅れることが問題と言われています。
 原因の一つは体内時計の乱れです。体内時計は1日周期で、日中は自然に体や心が活動状態に、夜間は休息状態になる仕組みです。朝に光を浴びるとリセットされ、次の周期に入ります。普段どおり起きる習慣を崩さないことが大切です。特にホルモンが分泌され、成長に重要な午前0~6時は必ず睡眠をとるべきです。また、いびきがひどくなると呼吸が止まることが多くなり、放置すると睡眠不足のため成長が阻害されることがあります。

(2016年6月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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