第1子を産んだ時に思うこと

第1子を20代前半でもった男性は、6割以上がもっと遅く産めば良かったと考えています。20代後半になると半数以上の男性は、もっと早く産めば良かったと考えるようになります。30代では8割以上の男性が早く産めば良かったと考えています。一方、女性においては、20代の後半で子どもを産んだ女性は、6割以上がもっと早くしても良かったと考えています。30代になると9割以上の女性が早く産んだ方が良かったと思っています。25~30歳で出産するのが、医学的には母体と胎児双方にもっともリスクが低いと考えられています。しかし、その年齢を超えて妊娠してからそれを知っても、何ともしようがありません。妊娠には適した時期があるということを、教育の一環として10代のうちから啓発していくことも大切です。
もう少し早く産んでおけば良かったと後になって考えても、取り返しがつかないのが、妊娠であることを良く考えておくべきです。しかし、妊娠・出産はあくまでも個人の考えが尊重されるべきです。産まない選択や産めない事情に十分に配慮することが大切です。一方で、妊娠に適した時期があることを知らなかったために、妊娠の機会を逃すことは避けたいものです。

(2016年1月1日 月刊母子保健)
(吉村 やすのり)

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