第57回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会 シンポジウム「真価 悪性手術Legendに見えるもの」開催

 わが国の産婦人科領域における悪性腫瘍に対する鏡視下手術の導入は遅れをとっていました。21世紀に入り、世界のみならず、アジアの国々でも婦人科悪性腫瘍には、盛んに鏡視下手術が取り入れられ、わが国は世界において孤島に取り残されたような感覚に陥っていました。2011年から本学会の理事長を拝命してからは、婦人科がんに対する腹腔鏡下手術の保険適用と技術認定制度の徹底と普及を本会の主たるスローガンとして努力してまいりました。外科や泌尿器科に10年以上も遅れていた腹腔鏡下の悪性腫瘍手術も、ようやく2014年から婦人科において保険収載されました。
 悪性腫瘍では、長期予後の検証が最も大切です。そして安全な手術手技の確立も要求されます。それが、悪性腫瘍における鏡視下手術のさらなる適応拡大につながると考えます。「真価 悪性手術Legendに見えるもの」と題して、婦人科領域においてその黎明期より鏡視下手術を取り入れてこられたlegend4人から、本手術の導入の経緯ならびに意義、さらには将来像についても、有益な御講演を拝聴させて頂きました。

  

(吉村 やすのり)

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