管理職の介護離職

 人材会社アデコの調査によれば、介護を経験した管理職の半数近くが、退職を検討したことがあると述べています。企業の管理職は、介護と仕事の両立を迫られる可能性が高い年代です。60%以上が公的な介護休暇・休業や社内制度を利用しづらいと感じており、仕事との両立に悩んでいます。
 離職を考えた理由で最も多かったのは、体力・精神的な負担や不安で、考えたことがない人は収入面での不安が多くみられました。介護で会社を休むために利用した制度は、最多は有給休暇で88%を占めています。育児・介護休業法で定められている介護休暇は16%、介護休業はわずか3%でした。介護休暇中は無給の企業が多く、雇用保険から給付金が支給される介護休業も事前の手続きがハードルになっています。

(2017年12月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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