終末期がん患者の痛み

国立がんセンターの遺族を対象として調査によれば、がんで死亡した患者の3割程度が、亡くなる1カ月前に体の痛みや精神的苦痛を感じていたことがわかりました。調査は厚生労働省の委託事業として人口動態調査をもとに、がんや心疾患、脳血管疾患などで死亡した患者の遺族に調査されています。患者が死亡する1カ月前に痛みが少なく過ごせたかを聞く質問で、25%が全く思わない、そう思わない、あまりそう思わないと回答しています。身体的な苦痛については、30%があると答えています。死亡一週間前の患者の苦痛については、28%がとてもひどい、ひどいと回答しています。
緩和ケアなど苦痛を改善できることは多くなっています。医師が終末期の患者に十分な時間関わったり、患者に家族が話しかけやすくなったりするような環境づくりが必要となります。

(2018年12月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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