絶滅危惧種サイの保存

大阪大学の研究グループは、アフリカでメス2頭だけが残る絶滅危惧種キタシロサイの皮膚からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り、卵子や精子のもとになる細胞を作製することに成功しました。キタシロサイの皮膚からiPS細胞を作り、卵子や精子のもとになる細胞にすることができました。計画では、今回作った細胞を卵子に変化させ、凍結保存した精子と体外受精させて受精卵を作ります。この受精卵を近縁種のミナミシロサイの子宮に移して出産させるとしています。
キタシロサイは、1960年代にはウガンダやスーダンなどに約2,300頭が生息していましたが、密猟や環境破壊などで激減しました。2000年代に野生では絶滅し、母子のメス2頭が残るだけです。凍結保存した精子はありますが、2頭とも高齢や病気で妊娠や出産は難しいとされています。

(2022年12月11日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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