緑内障

 緑内障は日本人の失明する原因のトップです。中途失明の約4分の1を占めています。緑内障は、目の中で生じた水の流れが滞ることで眼圧が高くなり、これに押されて視神経が壊れてしまう病気です。自覚症状はほとんどなく、気づいたときは手遅れになっていることがあります。緑内障は視野の一部が欠けていきますが、両目が互いの見えない部分を補うため、症状になかなか気づきません。
 2番目は糖尿病網膜剥離症です。糖尿病の合併症のひとつで、毛細血管が広い範囲で詰まるため、網膜に異常な血管ができてしまって起こります。これに続く網膜色素変性症は、遺伝子の異常が引き金となります。4番目の黄斑変性は、視野のゆがみから始まります。iPS細胞による再生医療の対象になっています。その他としては高度近視や白内障があります。

 

(2017年2月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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