老衰死を考える―Ⅴ

健康長寿の必要性
 国全体の医療費は30年前の1985年は約16兆円でしたが、膨張し続けており、2015年度は約424千億円に達しています。この間に人口はほぼ横ばいだったため1人当たりの医療費は2.5倍に増えたことになります。増加分の半分は高齢化の影響です。残りは医療技術の進歩によるコストの上昇などが影響しています。この間に国内総生産(GDP)1.6倍しか増えておらず、保険料のほか、税金を投入しているため国の財政を圧迫しています。
 健康寿命で老衰死が増えれば、医療費の伸びを抑えられ、介護費も増加しない可能性があります。

(2017年12月25日 日本経済新聞
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。