臓器移植提供件数

 臓器移植法の施行から20年を迎え、脳死からの臓器移植は少しづつ増えています。しかし、脳死・心停止を合わせた臓器提供は、年100件程度で推移し、諸外国と比較しても低い水準のままです。2013年の人口100万人あたりの国際比較では、日本の0.7件に対し、米国は26.0件、英国は20.8件、ドイツは10.9件、韓国は8.4件です。日本の水準の低さが目立ちます。
 臓器移植を巡っては、脳死下での臓器提供ができる医療機関が限られていることも課題です。厚生労働省は来年度から中学や高校の教員などを対象とするセミナーを実施し、「命のリレー」とも呼ばれる臓器移植への理解を深めることにしています。また、臓器提供をするまたはしないという意思をカードで明確に示している人は12.6%にとどまっています。以前は心停止下の臓器提供が大多数を占めていましたが、心停止するまで臓器提供の体制を維持するなど、提供病院に対して長期不確定な負担を強いることになります。そのため、最近では脳死による提供件数の割合が増えてきています。

(2017年10月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。