自殺者の数

 国内の自殺者数は、201621,897人と7年連続で減少しています。しかし、依然と年間2万人を超える深刻な状況で、主要先進7カ国の中で、日本の自殺死亡率は最も高くなっています。世界保健機関の調査によれば、米国の自殺死亡率は人口10万人あたり13.4人、英国は7.5人です。日本は18.5人でした。このため、厚生労働省は、2026年までに13.0人以下へと、2015年比で30%以上減らすべきだとする新たな目標を掲げています。
 今後の重点テーマとしては、電通の違法残業事件などを踏まえ、過労自殺や職場での人間関係による自殺の対策に取り組むことにしています。長時間労働の是正に加え、企業のメンタルヘルス対策を充実させていく方針です。また妊産婦の自殺が問題になっており、産後うつの早期発見や、乳児健診を通じて育児に悩みを抱える母親への支援を強化するなど、対策を充実させるべきだとしています。

(2017年4月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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