若者の国家公務員離れ

中央省庁でキャリアと呼ばれる総合職の試験の申込者は、4年連続で減っています。2020年度は、いまの試験制度が導入されてから最少です。政府の調査によると、総合職のうち、2019年度に自己都合で退職した20代は、86人にも達しています。2013年度の4倍に増加しています。30歳未満の官僚のうち、男性は7人に1人、女性も10人に1人が、数年以内に辞めたいと考えています。
辞めたい理由の調査では、自己成長ができる別の仕事に就きたいや収入が少ないに並び、長時間労働が多数を占めています。総合職の20代で、月80時間を超えた人は3割を占めています。一般的な超過勤務で計算すると、月80時間は過労死ラインと呼ばれています。国会が開かれている時は、大臣の答弁づくりのために未明まで働くこともあります。新型コロナウイルスへの対応も重なっています。

(2021年2月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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