虫歯の予防

 児童の口腔ケアを積極的に行う小学校が増えており、近年は子どもの虫歯が減っています。文部科学省の学校保健統計調査によれば、虫歯になったことがある小学生の割合のピークは、1979年に94.8%でしたが、2016年度は48.9%まで低下しています。12歳の時点でみると、全国で最も虫歯の少ない新潟県で21.6%、多い沖縄県は60.5%と地域格差が大きくなっています。
 歯科指導の取り組みが、地域や学校で異なることが考えられます。虫歯が少ないのはフッ化物洗口の効果が大きいとされています。フッ化物洗口とは、市販の歯磨き粉などにも添加されているフッ化ナトリウムなどを含む液でうがいをすることです。また、所得水準や歯科医院の数、子どもの健康への関心の高さなど社会的な要因もあります。

(2017年5月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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