貨客混載

 貨客混載とは、バスや鉄道を使い、貨物と旅客を一緒に運ぶことをいいます。国土交通省は、宅配用の荷物と旅客を同時に運べるようにするため規制を緩和することにしています。路線バスがこれまで以上に多くの荷物を運べるよう重量制限を撤廃します。地域限定で、タクシーが荷物だけでも配送できるようにもします。今回の規制緩和で、旅客を乗せるバスでも法律の許可あれば、全国どこでも大型の荷物も運べるようになります。今は法律上350㎏未満の荷物しか配送できません。この重量制限は撤廃されます。バスの中に、新たな積載スペースを設けて荷物を運ぶことが可能になります。
 国土交通省はこれまで旅客運送の安全を確保する観点からバスやタクシーは旅客、トラックは貨物の運送に特化させてきた経緯がありました。しかし、バス、タクシー、トラックの運転手は、平均年齢が全産業平均よりも軒並み高く、労働時間も長いため、人手が集まりにくくなっています。取り組みが広がる背景には、運送業の人手不足が深刻化していることがあげられます。

(2017年7月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。