車の救急通報システム

救急通報システムは、自動車が衝突してエアバッグが開くと、自動的にオペレーターを通じて消防に事故の発生を通報するシステムです。GPSの普及などに伴い、乗用車への設置が進んでいます。国土交通省は、交通事故発生時に消防などに自動通報する救急通報システムの性能基準を定めることにしています。迅速な救助につなげるため、事故車両の位置情報に正確さを要求しています。
電波状況が悪いビル街や山間地域などでは40mまでの誤差を許容範囲と定めています。事故の発生時刻や車両の登録番号を自動通知する機能も求められています。また、運転者らが重傷を負い、両手が使えない状況でも音声通話ができるようにすることが基準案に盛り込み、バックアップの電源の設置も必要としています。性能の向上により、事故時の救命率が高まると思われます。

(2018年4月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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