通信制高校生の増加

通信制高校の生徒数は、この10年で約19万人から約24万人に増えています。不登校経験者ら多様な生徒が増え、その受け皿になっているためです。ニーズが高まる一方でケアが必要な生徒も多く、質の向上は急務です。
文部科学省は、高校通信教育の質の確保・向上のためのガイドラインを2016年に策定して以来、改訂を繰り返してきています。一部の高校で不適切な運営がみられており、教員やスタッフの配置の拡充などを求めています。
質の低い一部の通信制高校について簡単に単位が取れることを売りに、儲けたい学校経営者と、子どもに高卒の資格を取らせたい保護者の利害が一致した結果です。適切な指導が無ければ、社会に出るための力は育ちません。

(2022年10月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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