都道府県間の健康状態

 日本の平均寿命は、過去25年間で4.2歳延びていますが、都道府県間の健康状態の格差は拡大しています。平均寿命は、最長と最短の県の差が3.1歳に広がっています。全国の平均寿命は、25年間で79.0歳から83.2歳に延びています。1990年に最長の長野と最短の青森の差は2.5歳でしたが、2015年には最長の滋賀と最短の青森の差が3.1歳に広がりました。健康上の問題がなく生活できる健康寿命も、70.4歳から73.9歳に延びています。健康寿命に関しても、1990年に最長の長野と最短の高知にあった2.3歳の差は、2015年に最長の滋賀と最短の青森の間で2.7歳に広がっています。
 年齢構成の違いを取り除いた病気などの死亡率は、全国で29%減少しています。2015年に死亡した人の34%は、不健康な食習慣や喫煙などの行動、25%は高血圧や高コレステロールなどメタボリック症候群関連の問題が原因となっています。塩分の取り過ぎや野菜、果物の不足といった食習慣が、健康を悪化させる要因となっています。喫煙は特に男性で死亡につながる最大のリスクとなっています。

(2017年7月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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