重いランドセル

脱ゆとり教育に舵を切った2007年度の学習指導要領改定以降、教える内容と授業時間数は、増加の一途をたどっています。これに伴って教科書のページ数も増えています。サイズが大きくなり、副教材も増えたとの指摘があります。ランドセルメーカの調査によれば、1週間で一番重い日の持ち物は平均4.7㎏です。ランドセルを含めると6㎏で、3割の子どもが首などに痛みを感じています。
教科書協会によると、小学1~6年生の教科書は、6,518ページ(2015年度)、中学校も5,783ページ(2016年度)で、いずれも10年前と比べ3割以上増えています。さらに上、下に分けることが多かった国語や算数を、近年は1冊にまとめるケースが増えていることも、重量化の一因となっています。重いランドセルに関しては、数年前から問題視され始め、置き勉を認める自治体も増えてきています。

 

(2018年9月24日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)

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