入院中のがん患者らがスムーズに職場復帰できるように、厚生労働省は病院内に無線LANやFAXなどを完備したサテライトオフィスを新設することにしています。サテライトオフィスとは、所属する事務所以外で働けるよう、整備された共用オフィスのことをいいます。取引先や自宅に近い施設を使うことで、通勤時間の短縮にもつながります。病院内にサテライトオフィスがあれば、入院加療しながら仕事が続けられます。仕事を継続することにより、復帰した際の不安の解消や自信にもつながります。
働き方改革の一環で、治療と仕事を両立させて離職を防ぐのが狙いです。総合病院に委託して、会議室や空き部屋に無線LANのほか、FAXやプリンターなどの複合機を設置し、無料で使用できるオフィスを整備します。
(2017年1月29日 読売新聞)
(吉村 やすのり)