障害のある子の学び方

 障害のある子どもの学び場は多様です。障害の程度や種類によって選択肢は大きく3つに分けられます。特別支援学校は、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱の5つの障害が比較的重い子どもに対し、専門性の高い教育を行います。小中学校と異なる特別支援学校の特徴は、障害に伴う困難を改善、克服するための自立活動があることです。子どもの障害の種類や程度に合わせたオーダーメイドの活動です。知的障害の子の場合、教科は小中学校とは別に定められています。学ぶ内容は学年ごとの段階ではなく、小学部は3段階、中学部1段階、高等部2段階に分かれています。
 特別支援学級は、小中学校の中に障害の種別ごとに置かれます。子どもの障害の種類で、最も人数が多いのは知的障害ですが、最近は自閉症・情緒障害の子どもが増えています。通級指導は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)などの子も対象となります。ほとんどの授業を小中学校の学級で受けながら、月1コマから週8コマ程度、特別なクラスで指導を受ける方法です。

 

(2017年4月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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