非正規社員の増加

総務省の調査によれば、働く時間の自由度を求めて非正規雇用を選ぶ人が増えていることが分かりました。4~6月時点で、都合の良い時間に働きたいからとの理由で、非正規で働く人は592万人で、5年前から44%増えています。人手不足を受け、賃金が上昇したり厚生年金に加入できたりと待遇改善が進んだことが大きいと思われます。非正規で働く主な理由は、家計の補助・学費等を得たいから、家事・育児・介護等と両立しやすいからなどを抑え、自分の都合の良い時間に働きたいからが最も多く全体の約3割を占めています。
企業は、正社員よりも転職が活発な非正規の賃金を引き上げてきています。非正規の賃金上昇ペースが正社員を上回り、その差は縮小してきています。勤務時間を自由にできるのも非正規の魅力です。定時に帰れて、家庭と仕事を両立できる今の方が、正社員の安定よりも魅力的だと考える人も増えています。

(2018年8月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。