非正規雇用の増加

正規雇用とは、①企業に直接雇用される、②期間の定めがない、③フルタイムで働くことであり、その一つでも欠ける働き方が非正規雇用であり、パート、契約社員、派遣社員などです。1984年に604万人(雇用者に占める割合は15.3%)だった非正規は、1990年代以降大きく増え、2019年には2,165万人(38.3%)にまで膨らんでいます。正規の数は1984年が3,333万人、2019年が3,494万人でほぼ変わっていません。
同一労働同一賃金が大企業でスタートした今年、皮肉なことにコロナ禍によって、正規と非正規の格差が改めて鮮明になっています。総務省の10月の労働力調査によれば、正社員は前年同月比で9万人増えたのに対し、非正社員は85万人減と8か月連続で減少しています。特に減少幅が大きいのは女性です。また、厚生労働省によると、コロナ禍で解雇や雇い止めにあった人は累計約7.6万人で、非正規割合は約6割に上っています。

(2020年12月20日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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