美容整形を目的に韓国の医療機関を受診した日本人が、昨年1年間で約6,000人に上り、9年前の20倍近くに急増しています。韓国保健福祉省によれば、韓国の医療機関を受診した日本人のうち、美容整形などの形成外科は、2009年には319人でしたが、少女時代やKARAが人気になった第2次韓流ブームの2011年には、1,570人に跳ね上がりました。第3次ブームの2017年には5,947人に急増し、2009年の19倍に達しています。日本人患者数は韓流ブームに大きく左右されています。
手術代は40万円前後であり、距離的な近さや手術代の安さに加え、Kポップアイドル人気が背景にあるとみられます。韓国では、整形手術を受けた過去を告白するタレントも少なくなく、人気アイドルやプロゴルファーも皆同じような顔をしています。しかし、一方で手術を巡るトラブルも起きています。美容整形は一度手術すれば元通りになりません。医師との意思疎通が十分にいかないことが多い海外で本当に手術をするのか、よく考えることが大切です。
（2018年9月28日 読売新聞）
（吉村 やすのり）
