風疹とは―Ⅰ

先天性風疹症候群
風疹とは、春先から初夏にかけて流行する、風疹ウイルスによる急性感染症のことです。感染力が非常に強く、感染した人のくしゃみなどの飛沫から他の人にうつります。潜伏期間は2~3週間で、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。大人になってから感染すると、症状が長引いたり、重くなったりすることがあります。また、風疹ウイルスに感染しても、症状が出ない場合もあります。
風疹に対する免疫が不十分な女性が妊娠初期に風疹にかかると、風疹ウイルスがおなかの赤ちゃんに感染し、難聴、心臓の病気、白内障、精神や身体の発達の遅れなどの障害をもって生まれる可能性があります。赤ちゃんのこれらの障害を先天性風疹症候群といいます。先天性風疹症候群そのものには治療法がなく、有効なのは、妊娠前に風疹ワクチンを接種することによる予防のみとなります。

(公益財団法人日母おぎゃー献金基金)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。