首都圏の児童虐待の増加

全国の児童相談所への虐待相談件数は、2017年度の13万3,778件と10年間で3倍に増えています。一都三県の首都圏の児童虐待の相談件数も、増加の一途を辿っています。千葉県野田市や東京都目黒区では虐待死に至った深刻な事案も発生しています。
育児疲れのストレスが親を追い詰め、虐待に発展するケースは少なくありません。東京近郊の自治体では、祖父母や親戚と離れて暮らす子育て世帯が多く、周囲のサポート体制に不安を抱える親も多くなっています。各自治体では、出産直後の母親が育児指導を受けられる事業、虐待を受けている子ども、子育てに悩む親の声を素早くキャッチできる仕組み作りも進んでいます。サポートが必要な母親は専用の施設に宿泊して心身のケアを受けながら、育児のコツを助産師ら専門家から学ぶことも必要です。

(2019年6月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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