駅前送迎保育

 駅前送迎保育とは、駅前で子どもを預かり、郊外の保育所へバスで送迎することをいいます。待機児童に悩む自治体が導入し始めています。親が遠くの保育所に送迎しなくても、通勤途上で預けることができます。駅前送迎保育には2パターンあります。保育環境のいい同じこども園に預けたいと思っても、遠くて自分で送迎するのは無理だと諦めたような状況でも、駅の近くに送迎拠点ができれば、希望する保育園に預けることができます。
 親の負担が軽くなり待機児童も減ると考えられる駅前送迎保育にも課題はあります。親が保育所に出向かないため、担任の保育士と話したり、自分の目で子どもの様子を確かめたりする機会が減ってしまいます。子どもの異変や体調の変化を見逃す恐れがあります。しかし、仕事が忙しく、なかなか行けない親は多いのが現状です。そんな人向けに開発されたのが、保育所内の様子を写した画像をスマートフォンで見られるアプリがあります。しかし、基本は自分の目で子どもの様子を確かめることが大切です。できるだけ保育の現場に足を運び、担任の保育士と話をすることが必要となります。

(2017年7月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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