高齢者のスマホ普及

 高齢期になると一般に新しいことをしたり、覚えたりするのが苦手になります。自分の行動や新しい情報を脳に記憶として書き込むのが苦手になります。記憶の書き込み機能の低さに、意欲の低下が加わります。
 60歳以上の高齢者のスマホの普及は頭打ちになっています。若い頃にパソコンを使っていない高齢者に、スマホが一定割合以上普及しないのも、書き込み機能の低下が原因です。作動記憶容量を増やす脳トレが有効です。会話の中で名前などの固有名詞が思い出せないことがありますが、できるかぎり記憶を呼び戻す努力を続けることが大切です。

(2017年5月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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