高齢者の介護

2025年には、団塊の世代が75歳以上になります。高齢化率は30.3%となり、国民の3人に1人が高齢者になる推計とされています。これは2025年問題といわれ、医療費や介護費の急増などが危惧されています。超高齢社会を迎えるわが国では、高齢者の健康をいかに守るかが喫緊の課題となっています。要支援であっても、できるだけ早い時期からロコモ予防の運動を日常生活に取り入れていくことが重要です。運動は自分でできる介護予防です。



平成28年の国民生活基礎調査によれば、65歳以上の要介護の主な原因の22.8%が関節疾患、骨折・転倒などの運動器の障害です。高齢者は、特に日常的にバランスよく体を動かしていないと、サルコペニア(加齢に伴う筋量の減少)、変形性関節症、腰痛症、骨粗しょう症、転倒・骨折などの運動器の機能低下が起こりやすくなります。女性においては、特にこの傾向が強く、健康寿命が平均寿命の延長に比して延びていない原因となっています。

(家族と健康 第769号)
(吉村 やすのり)

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