高齢者の死亡事故

 2016年の交通事故死者は3,904人で67年ぶりに4千人を下回りました。交通戦争と呼ばれ過去最悪だった1970年の16,765人と比べ、4分の1以下に減少しています。しかし、65歳以上が占める割合は上昇傾向が続き、2016年は過去最高の54.8%でした。高齢者の関係する事故が多発していますが、死亡事故も増えています。
 交通安全白書によれば、2016年のドライバー10万人に当たりの死亡事故は、75歳未満が3.8件だったのに対し、75歳以上の高齢者は8.9件と2.3倍でした。警察庁が75歳以上の死亡事故459件の人的要因を調べたところ、ハンドルなどの不適切な操作が127件で、4分の1以上を占めていました。このうちブレーキとアクセルの踏み間違いが27件で全体の5.9%でした。

(2017年6月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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