高1ギャップとは

 高等学校進学後、学習や生活面での大きな環境変化に適応できず、生徒が不登校になったり、退学したりする現象で、高1クライシスともいいます。国立教育政策研究所の調査によれば、中退者の半数が1年生で辞めており、1学期の間に学校生活への意欲が大きく減退していました。
 中退したのは437人で、ほぼ半数の226人が1年生のうちに辞めていました。1年生で中退した生徒の場合、部活動に参加している、授業がよくわかるといった質問で肯定的な回答が少なくなっています。中退防止策としては、高11学期に学びの意義や自己実現とのつながりを考えさせたり、中学の学習内容を復習してわかる喜びを実感させたりすることが大切となります。

(2017年6月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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