鳥取大学医学部付属病院の院内保育

「女性が働きやすい病院でありたい。目指すは全国トップ」と、鳥取大学医学部付属病院の原田省病院長は強調しています。2007年に院内保育所を開設し、2016年に学童保育も始めています。いずれも夜勤ができるように24時間運営です。原田病院長は「せっかく育てた人材に辞められては医療レベルを維持できない。辞めずにキャリアアップできる仕組みを常に考えている」と述べています。
夜勤や急な呼び出しなど、医師の働く環境は過酷です。特に現在の医療現場の労働環境は劣悪であり、女性医師が、妊娠・出産・子育てをしながら、フルタイムで独身の男性医師と同様の仕事をこなすことは困難です。女性医師を敬遠するのではなく、病院がこうした環境を整えることが必要となります。鳥取大学医学部付属病院のような院内保育のみならず、学童保育や病児・病後児保育の24時間運営は、働く医師や看護師にとっての理想です。

 

(2018年8月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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